【東京五輪】カヌー会場が突然「長沼ボート場」に?選手のモチベーションが心配

 2020年の東京オリンピックまで、あと4年を切った。リオが無事に終わり、世界中のアスリートの気持ちが「東京」に向かっている。そんな中、競技施設の建設費用が、当初の見積もりを大幅に越えてしまっていることが問題となり、現在、カヌー、バレーボール、水泳の施設が、見直しの議論となっている。

特に、この3つの協議の中でも、気の毒に感じるのが、ボート競技といえるだろう。

選手の気持ちを考えると、あまりにも軽い選考

 4年に一度のオリンピック。それも、普段はあまり注目されるようなことのないマイナー競技の選手からすれば、一世一代の大舞台ともいえる大会だ。そして次の大会は、大都市である華やかな「東京」ということになれば、世界中の選手のモチベーションは、さらに上がるだろう。もちろん、日本人選手からすれば、自分が現役でいる間に、母国でオリンピックが開かれるという、いわば奇跡のような巡りあわせでもある。

 それが、突然、自分たちの競技会場が、東京とはかけ離れた宮城ということになれば、どうだろう。選手たちの複雑な気持ちは察するに余りある。

 「ボート競技が軽く見られているのか?」

 その競技に人生をかけて戦っている選手からすれば、こんなショックなことはないはずだ。

1610-13-03

長沼ボート場が有力?本当に「それでいいのか東京五輪!」

 「長沼ボート場」所在地は宮城県。日本人なら、東京からの距離感はだいたい分かるだろうが、外国人にその会場となる場所をリアルに伝えれば驚くだろう。

 「俺たちは、東京オリンピックを目指しているのではないのか?」

 東京から、およそ320km。日本には新幹線という素晴らしい移動手段はあるが、それでも最寄り駅まで約2時間。そこからバスで30分。これはあくまで、なんのロスもなくスムーズに移動できた場合の時間だが、乗り継ぎや渋滞などを考慮すれば、3時間以上はかかると思っていいだろう。

 そんな場所なら、ボート選手が東京オリンピックの「蚊帳の外に置かれた」という感覚になってもおかしくはない。

 しかし、今回の見直しの議論に長沼が候補に挙がったことで、ノリノリなのが宮城県知事だ。当然、会場の周辺はのどかな田舎町。選手の宿泊も心配されるところだが、知事によれば名案があるらしく、震災時に使用した仮設住宅を使いたいという。

 確かに合理的だとは思う。これが、通常のボート大会なら・・・
 「4年に1度の、あの華やかなオリンピックですぜ旦那~」

 多少、リノベーションもされるのだろうが、娯楽施設や、ありとあらゆる飲食施設を完備する、東京の選手村から見れば、ド田舎のコンテナのような仮設住宅が、いくらかキレイにされたとしても選手のモチベーションは上がるだろうか?

 バックパッカーなら十分だろうが、彼らは一流のアスリート、4年の準備を経て、最高のパフォーマンスをするために日本にやってくるのだ。

 仮設住宅は、あくまで緊急避難的に使用され、もちろん役には立ったし、無くてはならない物だった。だが、被災者がそこで満足をし、快適だったとは言えないだろう。それも、季節によっては我慢を強いられることもあったはず。

 それも、オリンピックは真夏に行われる。本当に選手のことを思うなら、仮設住宅が、本当に「おもてなし」を謳ったオリンピックに相応しいのか、もう一度、考える必要がある。

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