【森友学園エンターテイメント】疑惑?橋下徹が語る、政治と行政の関わりと心理

連日、ワイドショーや情報番組で取り上げられすぎて「とっちらけ」となってしまってたこの『森友学園』の問題。いくらテレビで時間を割いても、問題の本質に迫るには程遠く、次々に出てくる学園側の疑惑と証言は、もはやエンタメ化している感さえある。

それも、毎日同じことを繰り返す説明、見識のないコメンテーターの憶測や、推測ばかりで的を射ない番組ばかり。こうした横並びで話題性に飛びつくだけのテレビのあり方に、視聴者はすでに飽き飽きしていることだろう。

森友問題を分かりにくくさせる原因は?

野党(特に民進党)の追及に問題ありなのは、誰もが薄々感じているところ。

首相夫人(昭恵氏)が、名誉校長を引き受けていたことや「私人か?公人か?」と追及され議論となったが、それは今回の疑惑が発覚するキッカケにすぎず、問題の本質ではない。それは、最近の「稲田防衛大臣」に対する、籠池氏との関係についての「思い違いか?虚偽か?」といったものもハッキリ言って時間の無駄である。

しかし、それを執拗に追及し、内閣のイメージを損なわせることにだけに終始する姿勢は、問題をボヤけさせるだけで、国会自体を不毛なものにしている。

橋下徹の経験に基づく見解

元大阪府知事、元大阪市長、また、政党の党首として政治経験のある『橋下徹』、行政と政治家の関わりのついての説明は、自身の体験談も交え明解で分かりやすい。

それは、橋下氏の番組でもある『橋下×羽鳥の番組』(テレビ朝日系)で語られる、経験に基づく橋下氏の見解は、政治的、行政的な問題を理解するうえで、非常に興味深いものである。

問題の本質はどこだった?

この問題のそもそもの発端は「国有地の格安での払下げ」である。

本来、9億円相当の評価額だとされる土地を、1億数千万円で森友学園側は取得している。このように格安となった理由としては、この土地にはゴミが埋まっており、建物を建てるにはゴミの処理もしなければならないため、その費用として約8億円が差し引かれたということだ。

だが、8億円という処理費用の算出方法や、森友学園側に払い下げられるまでの過程に不透明な部分があるというところ、また、本当に「ゴミは処理したのか」「費用は適正だったのか」といった疑惑が、この問題の根幹。

そして、その不透明な部分に「政治的な力」や「行政的な怠慢」があったのではないかということも含めて、明らかにしなければならないのだ。

口利きは民主主義の根幹

野党やマスコミは、この政治的な部分である「口利き」について追求はしているが、そもそも政治家による「口利き」とはどういったものなのか。悪い言葉として扱われるが、ここで橋下氏が解説している。

「口利きは民主主義の根幹ですよ」「議員会館にはありとあらゆる業界団体、要望者が溢れています」

「有権者は、役所がなかなか言う事を聞いてくれないから、政治家になんとかお願いしますと要望する」

「そしたら政治家が行政に働きかけるのは民主主義の根幹ですよ」

出典:『橋下×羽鳥の番組』

確かにそうだ、政治家は有権者の代表なのだから、陳情、要望を聞いて行政を動かすという、ごく当たり前のことだが、それが「口利き」という言葉だけが「悪」とされ独り歩きをしている。

そこで問題となるのは、政治家がその見返りに現金など(賄賂)を受け取ること。そうなると「斡旋収賄罪」「斡旋利得罪」となり、完全にアウト。

だが、橋下氏によれば「多くの有権者は政治家に陳情するとか、世話になることがないので、このように政治が関与したのではないかと騒ぐが、1割くらいの有権者は口利きをやって政治家を動かしている」と、まさにマスコミの報道に煽られ、感情論で疑惑の目を向けるのは本質とは違うということだ。

そして、国会で政治家の関与を追求する民進党を、橋下氏は皮肉った。

「民進党の皆さんは国会で一生懸命追求してますけどもね、大阪府知事の時にトラック協会への補助金をバッサリ切ったんですよ。その額大阪府で10億円」

「そしたらトラック協会が大騒ぎして、時の民主党政権の方に陳情にいった」「で、どうなったかと言ったら、民主党が(トラック協会に補助金をしっかり出しなさい)という法律を作った」

「そこで僕が、地方分権に反するじゃないか!大阪府は金が無いんだ!なんで勝手に法律作るんだ!って大騒ぎしたら(トラック協会に補助金を出す努力をしなさい)という法律が出来た」

出典:『橋下×羽鳥の番組』

要は「業界団体から陳情を受けて補助金を付ける」なんてことは、政治の仕事としては典型的であり、そして企業、団体から献金を受けたり、パーティー券(パー券)を買ってもらったりしているわけで、個人で現金を受け取ったり、収支報告書に記載がないという不明金が無ければ、なにも問題がないということなのだ。

国有地の値引きのホントのところ

ここが、森友学園問題の発端であり、結局この問題が納得のいかない根源なのだろ。では、本来、国有地の値引きはあるものなのか、その仕組みを橋下氏が語っている。

「学校を作るときに値引というのは公共用地では良くある」「あそこは豊中で僕の地元、戦後から池や沼でゴミが捨てられていた場所。そういう場所に小学校がくるというのは、計画としては非常に良いこと」

「今は(森友学園の)教育内容が問題だからとばブワーと批判されてるけど、あれが素晴らしい進学校とか、評価の受ける学校だったら大歓迎、そしたら、どうするかといったら行政は(立地補助金)を出しますよ」

「これはね、企業に来てもらいたいからって全国の自治体はお金付けて、固定資産税を免除するとか補助金を出して誘致してくるわけです」「だから、もし森友学園が、教育内容に問題がなく、むしろ評価を受ける学校だったら、土地の売買価格を下げて誘致するというのはありうるんですよ」

出典:『橋下×羽鳥の番組』

マスコミが安すぎるとか騒ぐから「国民の財産を勝手に格安で売りやがって」という感情が国民には生まれるが、地域の活性化や、土地の有効利用などで、企業や学校を誘致することは当然あるわけだ。それも、今回の豊中の場合は、空港の近くで航路の真下。そこにゴミが捨てられて眠っていた土地は、明らかに曰くつき。

学校法人森友学園「瑞穂の國記念小學院」の建設中校舎

だが問題となったのは、売却をするにあたり、森友学園に突っ走ったこと。

「あそこは元々ゴミを捨てていた場所だから、二束三文でもいいから早く売って、そこに教育機関に来てもらいたいというのは行政の意図としてあると思うけど、そこは大阪音楽大学(過去に購入の意思を示したが却下されている)にも声を掛けて、価格を競わせれば良かったんですよ。そうすれば誰にも文句は言われなかった」

出典:『橋下×羽鳥の番組』

結局、ここで「森友学園」ありきになっていった経緯において、政治の力が関わっているかなのだが、そこで問題なのが「実費精算」(実際にゴミの撤去、処分に掛かった分の費用を払う)ではなかったこと。今回は、あらかじめ8億円と決め、割引いた価格で売り払っているので、実際にはいくら掛かったのかは分からないということだ。

おそらく、この「実費精算」ではなかったところに、陳情の範囲なのかは分からないが、政治の関与が疑われているところ。

忖度(そんたく)とはいかに・・・

この問題の追及には、忖度といわれているものもある。

忖度とは
他人の心をおしはかること。今回でいえば、首相夫人が名誉校長となっている学校だからと、役人が勝手に気を利かせてしまったのでは?この気遣いが忖度だ。

橋下氏は、この忖度についてもあり得ることだと言う

「僕が府知事の時に、地元の自治会の掃除に呼ばれたんです。で、地元の人に普段お世話になってるから、行きますよって言ったんです」

「でも、行くとまた大それたことになるから、僕が行くことは黙っておいてくださいねと。いち住民として行きますからと」

「そして朝に行きました。そこで掃除をしようと思ったら、その川が「バチーーっと」キレイになってた」「雑草からなにから、川底までキレイになってて、そこの自治会長の方が(こんなこと初めてです!)と」

「で、僕が所管している土木事務所の所長に(これ掃除やってくれたよねと、まずいよと、あんまり気を遣わんといて)と、言ったら(いえ、これはルーティーンの普通の行政の仕事でやってます!)と」

「もちろん、掃除はやるんだけども、僕が行くのを分かって前日にバチって」

出典:『橋下×羽鳥の番組』

というように、自身の体験談に基づき、行政の「忖度」というものの存在を分かりやすく説明されていて、スタジオにいる論客も聞き入るくらい非常に面白い話だった。そして「これが人間の組織で、役所といえども、霞が関といえども人間だから・・・」と、忖度というものが心理としてありえるということを語った。

◇  ◇  ◇

次々に新たな証言が出てきて、疑惑があらゆるところに飛び火している状態となり、どこに着地をするのかさえ、全く見えなくなってしまった『森友学園問題』。

もはや「問題は根深いのか、それとも、浅いものを深く見せているだけなのか・・・」すべてが得体のしれない物に振り回されているかのように迷走している。

混乱はまだまだ続きそうだが、まずは問題の本質がどこなのかをハッキリさせ、罪に問うべきものと、そうではないものを分け、後から「そこを問題にする必要はあったのか?」と、罪にもならないような些細な問題を大きくしてしまったことで、国益を損なう事態にはならないことを願いたい。

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