ながら自転車?スマホ操作し歩行者に衝突!重大な事故を招く意識と想像力の欠如

今月、川崎市で、自転車と歩行者(女性)がぶつかり、その女性が死亡する事故があった。

最近、エコやエクササイズの高まりによって、スピードの出るような自転車(ロードバイク)も増え、危険な走行が問題視される部分もあるが、実はそれ以上に普通の自転車(ママチャリなど)の運転マナーの悪さが目に付くことが多い。

それが、スマートフォン(スマホ)の普及による、いわゆる「ながら運転」である。

「ながら~」麻痺した危険意識

何をするにしても、屋外を移動中に「~しながら」というのは危険な行為ではあるが、おもに携帯電話が普及するにつれ、問題として噴出。

その携帯電話が進化してスマホになり、さらに便利になったことで、一時も手放せなくなった人が増え「ながらスマホ」という言葉が生まれた。

そして、こうした言葉により、移動中にスマホの操作をすることの危険性を周知させるため、さまざまな啓発が行われているにも関わらず、事故は今だに増えているという・・・

事故は7日午後3時15分ごろ、同区上麻生で発生。遊歩道から車道へ出ようとした女子学生が、前を横切った無職の女性(77)に衝突。女性は転倒して頭蓋骨を骨折し、2日後に死亡した。

出展:時事通信社

当然、車の運転時にスマホの操作をすることの危険性は、多くの人が理解する所だろうし、罰則も重い。

だが「歩行時」や「自転車の運転時」にスマホを弄ることへの危険意識が低いのが現状で、特に「自転車」に乗りながら、当たり前のようにスマホを持っている人を良く目にし「不快」に感じる人も多いはず。

案の定、今回の事故も、こういった危険極まりない「ながら自転車」によって起こってしまったのだ。

事故当時、学生は左手にスマホ、ハンドルに添えた右手に飲料カップを持ち、左耳にイヤホンをしていた。

「スマホをいじっていた」と話したという。

出展:時事通信社

乗っていたのが普通の自転車よりも加速がつきやすい「電動自転車」であったということも、衝突の際の衝撃が大きくなった要因でもあると考えられるが、スマホ以外に耳にはイヤホン、また、飲み物まで手に持っていたとされ、まさに五感や両手の自由が効かないような曲芸的な状況であり、加害者にはとんでもない過失があったことが伺える。

こういった状況を見ると、この加害者は、普段からいかに危険な状態で自転車に乗っていたのかが想像できるが、おそらく事故を起こした本人にはその意識が全くなかったのだろう。

自転車の危険性を甘く見るべからず

子供から高齢者まで、日常で気軽に乗れる「自転車」だが、道路交通法上は、自動車と同じ車両(軽車両)とされ、原則としては車道を通行しなければならない。

だが、次のいずれかに該当する場合には、歩道を通行することはできる。

  • 「自転車通行可」の道路標識または「普通自転車通行指定部分」の道路標示がある歩道を通るとき
  • 運転者が13歳未満もしくは70歳以上、または身体に障害を負っている場合
  • 安全のためやむを得ない場合

出展:自転車道路交通法研究会

一応、法律上はこうしたルールとなっているが、余程、人通りが多い場所であったり、危険な走行をしていない限り、歩道を通行することが何となく(黙認)許されているようだが、その危険性は十分に認識しなければならず、周囲に気を配り、徐行することは最低限のマナー。

しかし、歩道にしろ車道にしろ「ながら自転車」を平気でやっている人を見かけるが「ひとたび事故を起こしてしまったら、家族を巻き込み大変な事態になるかもしれない」などとという認識は・・・

おそらく無いから出来るのだろうが「人を傷つけてしまったらどうなるのか」という想像力くらいは働かせてほしいものだ。

当時小学校5年生だった少年(15)が乗った自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害賠償訴訟で、神戸地裁は、少年の母親(40)に約9500万円という高額賠償を命じた。

出展:産経新聞

当然、自転車と歩行者が接触した場合、そのほとんどの過失は、車両(軽車両)である自転車側になる。

だとすると、自動車で事故を起こした時と同じように高額な賠償金が発生する。

しかも、自転車の場合、保険加入義務もなく、責任能力がない子供も普通に乗れることから、親の監督義務が問われ、容赦なく賠償責任が降りかかる。

本来、こうした事例を知っていれば、怖くて「ながら自転車」など出来るはずもないのだが・・・

「任意保険に加入せずに車の運転が出来ますか?」

普通なら怖くて出来ないだろう。

まあ、自転車の危険性はそこまで高くはないが、少なくとも、想像力が働く人ならスマホを片手に乗るなんてことは出来ないはずだ。

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