不可避の交通事故でも容疑者として実名報道?の是非

 今月6日、東京・国分寺市で、生後7か月の赤ちゃんをおんぶし、自転車に乗っていた女性が乗用車と接触し転倒、頭を打った赤ちゃんが死亡するという事故が起きた。

不運な事故?それでも加害者は悪なのか

現場は横断歩道のない片側一車線の直線道路で、これまでの調べによりますと、自転車は信号待ちをしていた車の間をすり抜けて横断しようとしていて、センターラインを超えたところで乗用車と接触したということです。
警視庁は乗用車を運転していた狛江市の介護士、○○○○○容疑者(25)を過失運転傷害の疑いで、その場で逮捕し、事故の詳しい状況を調べています。

出典:NHK NEWS WEB

 状況は上記の通りで、交通量も多く、横断するには非常に危険な場所だったようだ。

 こういった場所での無理な横断は、余程の注意を払わなければ自殺行為ともなる。

 もちろん、いかなる状況でも自動車側が歩行者、又は自転車に注意を払わなければならないのだが、状況によっては不可避である場合もある。

 それは、運転を経験している者ならば分かると思うが、どんなに安全運転を心掛けていても、突然の飛び出しや、相手側の交通違反によって避けられない不運な事故もあり得るという事だ。

 今回のケースは、加害者が必ずしも危険な運転をしていたとは言い切れない。

 通常走行していた所に、突然、死角から自転車が現れるという、加害者にとっては実に不運だった可能性もある。

 こういった状況を考えれば、今の時点で加害者が悪とされることに納得がいかないという声が上がるのも当然だろう。

 だが、上記で抜粋したニュース記事では、加害者を実名報道している。

 当サイトにて伏字にさせてもらったが、果たして、悪質ではない事故の加害者を実名報道することは正しいのだろうか。

逮捕されたからといって、犯罪者のように扱う報道の暴力

 こうして、どんなに真面目に暮らしていても、不可避な事故によって加害者となってしまえば、ひたすら理不尽な状況に追い込まれる。これが今の報道だ。

 今回の事故の報じ方にも多くの疑問の声が上がり、議論となっているが、まず言えることは、逮捕=有罪(犯罪者)ではないという事。

 ましてや、有名人でもない一般人なのだから、安易な実名報道は控えるべきである。

 さらに、今回で言えば、加害者に対しての同情が、自転車に乗っていた母親への避難にも繋がり、本来、一番悲しみに暮れているはずの被害者家族が肩身の狭い思いをすることにもなる。

 もちろん、不注意だった母親にも非はあっただろうが、世間から攻撃される筋合いは無いはずだ。

 そういった、想像力に乏しいマスコミが、政府関係者から少々の攻撃されると「圧力だとか、報道の自由が犯される」とか騒ぐが、自分たちが人を傷つけているという事には気づかないのだろうか。

 最近の災害報道に対しても、現地から非難の声が上がるほどで、被災者(避難者)に配慮が無い興味本位の報道が露呈している。

 今のマスコミの姿勢は、報道の自由をはき違えているのが現実なのではないだろうか?

歩行者、自転車にもルールは必要

 この事故を、どうしたら防げたのだろうか。

 マスコミは「おんぶで自転車に乗ることに規制はなかった」とか、子供を自転車に乗せて転倒した時の危険性や、ヘルメットなどの対策の重要性を伝えていた。

1605-0802-1

 そこに関しては、昔より十分理解されていて、自転車の安全対策や、今ではヘルメット着用の子供が当たり前になっている。

 それ以上に徹底されなければいけないのは、交通ルールやマナーといった意識の問題。

 車に危険運転があるように、危険歩行、危険(自転車)走行も現実としてあるからだ。

 子供にヘルメットを被せても、猛スピードで歩道を走ったり、斜め横断する自転車も良く目にする事もあるので、必ずしも車の方が一方的に悪いという事故ばかりではない。

 結局は、車であれ、自転車、歩行者であっても危険意識の欠如が事故を招くのだ。

 報道は、亡くなった子供を悼むがため、その事実に対してのニュアンスが強くなるが、時には加害者にも配慮しなければならない状況もあるという事を理解すべきであろう。

 最近は、何かにつけネット上での無作法な書き込みや、情報に対して問題が向けられるが、名のある報道機関であっても、決して「善」ではないという意識も、受け取る側には必要となる。

 今回、熊本地震の時も含め、改めて報道のあり方の議論となったが、生後7か月の赤ちゃんが亡くなるという、痛ましい事故が起きてしまったという事実は非常に残念なこと。

 本来、親や社会が「どのように事故を防がなくてはいけないか」という議論をするべきなのだが・・・

 ご冥福をお祈りします。

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コメント

    • 2017年 8月 07日

    この事故の結果はどうなったんでしょうか?
    こんな理不尽なことで運転手は全てを失ってよいものでしょうか?
    母親のその後も非常に気になります。

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