『ジャンクSPORTS』復活は、過去の栄光にすがるフジの体質?業界全体の問題も

出展:フジテレビ

『めちゃイケ』や『とんねるずのみなさんのおかげです。』が、今春で終了することが決まっているフジテレビ。

この2番組は、かつてない絶不調にあるフジテレビの中でも、さんざん疲労番組の代表として限界を指摘されていたが、だらだらと延命され、ようやく打ち切り判断が下された。

もはや「遅きに逸した感」もあるが、その春から過去の人気番組だった『ジャンクSPORTS 』を、日曜のゴールデン帯に復活させるというのだから、現在のフジテレビには、新たな番組を生み出す能力も気概もないのかと・・・

なぜ、役目を終えた過去の番組を再登板?

そもそも、番組が終わるという事はそれなりの理由がある。

『ジャンクSPORTS 』は、2000年4月に火曜午後11時放送のレギュラー番組としてスタート、その後、2004年1月にはゴールデンに昇格し人気番組となったが、2010年3月にレギュラー放送が終了。

深夜帯から約10年も続き、一時代を築いた番組であったことは確かだ。

しかし、どんな番組でも終わるという事は、視聴率の低迷だったり、マンネリによる視聴者の飽きだったり、さまざまな理由があったからだ。

どんなに人気を博した番組であっても、長く続ければそれなりに勤続疲労のようなものも生まれる。

まだ、出演者やスタッフなどがモチベーションを保っていれば、新陳代謝を繰り返すなど、様々な手を打って何とか続けようとするだろうが「この辺が潮時」だと、やり切って終わらせるという事もあるだろう。

どちらにせよ、10年もやって終わった番組なら「もうこの辺で良いよね」という、役目を終えたといった感じはあったはず。

そんな、一度終わった番組を、そのまま復活させるしか手が無い、今のフジテレビという局とは一体なんなのだろうか・・・

過去にすがるフジテレビの体質

東京五輪を控えて、アスリートに注目が集まるという所から、こういった(スポーツやアスリートにフューチャーする)ジャンルの番組を作るという趣旨は分かる。

だが、過去の番組(フォーマット)を、そのまま引っ張ってくるという安易さは「クリエイティブ能力が無い」ということを自ら言っているようなもの。

いくら状況が厳しいとは言っても、ようやく『めちゃイケ』と『みなさん』に、大ナタを振るったと思ったら・・・「さあ、これからどうするフジテレビ!?」といった目が向けられている中で『ジャンクSPORTS 』の復活!?「ズコっ!!」みたいな・・・

よく、フジテレビは「過去の栄光を忘れられない」とか「バブリーな時代を再び」なんて雰囲気があると指摘されるが、数年前から、すでに「時代からズレてる」と言われながら、打ち切れなかった前出の2番組だったり、今回のような過去番組の復活は、そういった体質を象徴しているのかもしれない。

枯渇するテレビ!?業界が抱える共通の問題も・・・

まあ、簡単だからね、過去のフォーマットをそのまま使えば、労力もリスクも少なくて済む。成功体験もあるし。

しかし、『ジャンクSPORTS 』の司会者である浜田雅功さんは現在54歳、今でも現役で人気も衰えていないが、元々この番組を始めた2010年の時は36歳だったという事を考えると、目新しさもフレッシュ感も全くない。

まさに、今回の過去番組の復活ということからは、枯渇したテレビ番組と、タレントの人材不足や高齢化など、さまざまな問題点が透けて見えてくる。

お笑い芸人や、タレントは次々と出てはくるが、いかんせん「スター」が生まれていない。

抜け出た人が出にくい横並びの時代において、今だにBIG3(タモリ、たけし、さんま)や、第三世代(ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず)が、大御所として君臨しているのが現状だ。

これらは、フジテレビだけの問題ではなく、テレビ離れが叫ばれる今、業界全体がぶち当たっている課題である。

かつて、BIG3や、第三世代の人たちが作ってきた「テレビがバブリーだった時代」というのは、どこの局も、大なり小なり引きずっていて、最近でも、テレビ朝日が『たけしのスポーツ大将』を復活させていることからも、それが分かる。

結果は惨敗しているようだが、番組の焼き直し以前に、70歳を超えるビートたけしさんを、今だに起用しなければならないというのは、実はテレビ界にとっては深刻な問題として認識すべきだろう。

◇  ◇  ◇

『ジャンクSPORTS 』に話を戻すが、それでも今のフジテレビの惨状を見れば、数字的には「マシ」にはなるのかもしれない。

だだ、個人的には五輪が近いとはいえ「タレント気取りのおちゃらけたアスリートを見たいわけじゃないんだよな~」(好きな選手でもバラエティに出ている姿は見たくない・・・)

あの時(かつてのジャンクSPORTS)は、それが新鮮だったんだけどね。

今は、むしろ「ストイック」なアスリートの方が好まれる傾向にあると思うけど・・・まあ、こういった感覚は、筆者が世間(時代)とズレているのか、テレビがズレなの分からないが・・・

とにかく『ジャンクSPORTS 』の復活が、たとえ成功したとしても、フジテレビの復活というには程遠いという事だけは確かだろう。

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