さじを投げた?<OUR HOUSE>視聴率以前に設定や展開に無理が・・・

 芦田愛菜と、シャーロット・ケイト・フォックスがダブル主演を務めるホームドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)。苦戦が伝えられる視聴率だが、第5話目にして上昇したことは、前回、記事にも書いたが、第6話には脚本自体に「?」が付くような展開となり、野島伸司に対する評価も揺らいでいる。

打ち切りか?雑すぎる脚本に視聴者もお手上げ!

 第5話で、アリス(シャーロット)を認めはじめた桜子(芦田)に、やっと落ち着いたホームドラマへと進むのかと思いきや、第6話では、そもそもの脚本の甘さや、荒さが目立った。

 桜子(芦田)が、引きこもりのクラスメイトの家に通い詰めていたのだが、その謎だった省吾(濱田龍臣)がやっと登場した。

 これも、長男役の加藤清史郎と同様、子役で注目されていた濱田龍臣というから、抜け目ないというか、もはや、ドラマストーリーはそっちのけで、子役の成長を見させられているような、見本市な感じ。

 設定は、光太郎(加藤清史郎)と同い年だが、2年間、引きこもりで学校に来ていなかったので、桜子(芦田)と同級生になっているとか・・・

 この設定自体は、数話前に語られていたが、現実的に「義務教育で留年はありえないでしょ?」と、引っかかっていた部分だが、実際登場した省吾(濱田龍臣)には、さらに違和感を持ってしまった。

 上の動画を見てもらえれば分かるが、かなり成長していて、まず、デカい(大人っぽい)。

 光太郎(加藤清史郎)とでさえ、同い年に見えないのに、不登校で2年も留年して、妹と同級生という設定に改めて無理が生じている事がわかる。

 だが、その違和感も、彼らの実年齢を見れば、当然なのだ。

 今年の年齢で言うと、芦田愛菜(12)、加藤清史郎(15)、濱田龍臣(16)、となる。

 ドラマでは、芦田は「中1」だが、実際は「小6」である。

 加藤は「中3」で実年齢と同じ。

 濱田に関しては、実際は「髙1」なのだが、わざわざダブらされて(留年)「中1」という設定なのだから、デカいと感じるのは当たり前である。

 実年齢で、芦田(小6)と濱田(髙1)なのだから、普通で考えれば、大人と子供くらいの見た目の違いがあっても不思議ではない。

 それくらい、この年代での「3歳~4歳」という年齢差は大きい。

 それを考慮せず、なぜ濱田をキャスティングしたのか?

 また、義務教育ではありえない留年(しかも2年も)という設定にした意味も理解できず、もはや、違和感ばかりで、全くストーリーが頭に入ってこないのだ。

 その、濱田龍臣が演じる省吾は、引きこもりだったにも関わらず、いきなり登校してきたと思ったら、桜子(芦田)にも、その家族にもグイグイ来る。

 挙句の果てに、桜子の家まで来て家族に対し、冗舌すぎる説教をたれ、桜子に「出て行って!」と嫌われたところで、次の日に転校(引っ越し)するという、謎すぎる展開・・・

 「転校先での学年は?」とか、どうでも良い疑問も持つのだが、視聴者は完全に置いてけぼりを食らってしまった。

どうかしてるぜ!野島伸司

 昔から、野島ドラマと言えば、確かに現実離れをしていて、突っ込み所は多々あった。

 だが、エンターテインメントとして楽しめたし、飽きさせない「あっ」と言わせるような、ショッキングな展開もあった。

 しかし、このドラマを一言で言えば「雑」・・・脚本からキャスティング、もうすべてが・・・

 サックス奏者で、父親役の山本耕史は、「アテ振り」では雰囲気が出ないという事で、かなりの練習をしたらしいが、そのサックスの演奏シーン自体が、あまり評判が良くないらしく、トーンダウンしてしまった。

 ここまで来ると、設定は崩壊し、どう終わらせようか、苦し紛れの展開に持っていくしかないのだろう。

 ドラマとしては、もう「終わっている」といって良いだろう。

 そんな、とんでもドラマにキャスティングされてしまい、やっつけストーリーに付き合わされながらも、演技をしなければならない、出演者が気の毒でならない。

 第5話までは、まだ見れたドラマだったが、第6話では、制作側が「さじを投げてしまった」ようで見ていられない。

 皮肉なことに視聴率では6.1%と、あいかわらず低いながらも最高を記録しているのが唯一の救い?(まあ、前番組の女子バレーボールの恩恵なんだろうけど・・・)

 もしこれが、過去の『野島伸司』作品と比べ、手法自体は変わっていないと言うのなら、残念ながら、もう彼の時代ではないのかもしれない・・・

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