フジテレビ『OUR HOUSE』野島伸司なのに悲惨な低視聴率のなぜ?

 日曜9時というのは、お茶の間にとって週初めに向けてのリラックスタイム。そこへ、再びドラマ枠を復活させて挑んだフジテレビだが、結果は想像以上に厳しいものとなっているようだ

人気子役と野島伸司の脚本頼みという現実

 芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスのW主演として現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ『OUR HOUSE』。

 初回から、4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という低視聴率でのスタートとなったが、裏番組にはTBSの日曜劇場があることもあり、正直、苦戦は予想されていた。

 フジテレビとしても、ドラマ自体が面白ければ、徐々に定着し数字は上がっていくといった、ポジティブな考えもあるようだ。

 さて、その根拠は一体どこにあったのか。

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 それは、野島伸司である。

 過去、80年代後半から、ドラマ界の最高ブランドとして野島伸司という名前が使われ、言わずと知れた、レジェンドである。

 特にフジテレビは、野島伸司と共に黄金期を築いてきたと言っても過言ではなく、月9を初めとした、ドラマの一時代を作ってきたのだから、信頼は厚いのだろう。

 この『OUR HOUSE』は、その野島伸司が脚本。

 しかも人気子役勢ぞろいのホームドラマともなれば、ある程度、堅い戦略だった・・・はず・・・今までなら。

 もちろん期待もあった。そこは、決して数字が伴わなくとも、野島ドラマなのだから、何か深い物がある、見続けていれば・・・

 だが、90年代、野島伸司にワクワクさせられた世代の期待は大きすぎたようだ。

 第3話で4.0%という低視聴率とたたき出し、早くも打ち切りがささやかれる事態となっている。

過去の古い手法から抜け出せない?

 一言でいえば、話に入り込めない。

 以前なら、病気で妻を亡くし、4人の子を持つ父親が、外国人の再婚相手を連れて突然帰ってくるといった内容なら、”ぶっとんだ”話として、新鮮だったかもしれない。

 しかし、今は90年代ではない。2016年、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(2015年)が未来に設定したような時代だ。

 現実的な世の中になりつつある現代では、婚約者や家族に全く事情を知らせず、再婚しようとする父親なら単に非常識、もしくはただの馬鹿。

 さらに再婚相手を外国人にしたところも、もはや時代遅れで、ホームドラマでありながら現実味がない。

 父親の職業が、変にオシャレな『サックス奏者』というのも微妙な設定で、急にジャズなんかを奏ではじめるのだから違和感しかない。

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 そして注目されたのは成長した芦田愛菜の役どころ。母親が居なくなった一家を仕切る口うるさい長女。

 これは『ひとつ屋根の下』の「あんちゃん(江口洋介)」の焼き直しのようだが、それを、今だ子役の域を出ない芦田愛菜にやらせたのは失敗だったように思う。

 とにかくセリフがクドすぎて視聴者にはストレスでしかない。

 脚本はともかく、こういった配役や、演出がチグハグで、長女(芦田)と婚約者(シャーロット)が本気で”いがみ合う”のかと思いきや、一緒に買い物に行っていたりと、もはや感情や関係性さえもハッキリしないのだ。

 野島ドラマ好きが、ひいき目に見ても、制作が悪すぎて「出演者が気の毒」と言える程、今のところ全く内容が頭に入ってこないドラマだ。

最後に無理やり良い所を探してみる

 ○父親(山本耕史)が無駄にサックスが上手い。(おそらく本人が吹いている)

 ○シャーロットがキレイ。(マッサンの時とはだいぶイメージが違うが、やはりキレイな人)

 ○髙山善廣さんの演技。下手だが何となく存在が面白い。(配役の是非はともかく)

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 ○塚本高史さんがいい味出している。(破天荒な親父として彼が父親役だったら面白かったかも)

 ○子供店長(加藤清史郎)の成長が見れた。

 今後に向けて意味深なシーンもあり、まだ明かされていないこと(野島伸司的な展開)もありそうなので、視聴率の行方と共に注目していきたいと思う。

 この記事は、あくまで、序盤(第4話)までの感想である。

画像出典:©Fuji Television Network, inc.

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