ACL優勝でも露骨なベストイレブン外し!それが意味する浦和レッズの凄さとは?

先日、ACL(アジアチャンピオンシップ)決勝『浦和vs.アル・ヒラル』の第2戦が浦和のホーム、埼玉スタジアムで行われ1-0で浦和が勝利、アウェイでの1-1と合わせ、2戦合計で2-1とし、浦和レッズが10年ふりにアジアの王者になった。

その浦和の戦いぶりや、サポーターの素晴らしさに国内外から賞賛の声が挙がり、今後のクラブワールドカップでの戦いにも注目が集まる。

浦和が成し遂げたことの凄さ

今年の2月から始まったACL、激闘の末、大陸王者(アジア)を決める長い大会が終わった。

浦和レッズは、敵意むき出しの韓国チームや、近年の金満化する中国リーグ、癖のある中東のチームなどを相手に、正直、相当苦しんだ大会(特にアウェイ)だった。

それでも諦めることなくホームでサポーターの力を借りながら、奇跡的な逆転劇を繰り広げ、Jリーグ勢の悲願でもあったアジアチャンピオンを再び取り戻したのだ。

どん底から這い上がったチーム

ACLを勝ち進みながらも、Jリーグでは中盤に失速、現在の浦和の攻撃的なスタイルを作り上げたミハエル・ペトロヴィッチ監督が解任されるという、まさにジェットコースターのようなシーズンになった。

だが、そこから引き継いだ堀監督が、守備を整理し、ACL仕様(堅守速攻)に舵を切ったことで、見事チームを立て直した。

Jリーグではなかなか浮上のきっかけは掴めず、中位でシーズンを終えなければならないが、ACLを勝ち進むにつれ、自信を取り戻し、失っていた粘り強さを見せるようになった。

準決勝の上海上港(中国)は、欧州のビッククラブもビビるような数百億という大金を掛けたチームで、決勝のアル・ヒラル(サウジアラビア)は、ほとんどの選手がサウジ代表という、日本代表が相手にしても勝てるかどうか難しいチームだった。

こうした相手を破って優勝を果たした浦和レッズは、ワールドカップの予選を戦った日本代表よりも、遥かに難しいことを成し遂げたと言えるだろう。

優勝チームにベストイレブンが居ない?

大会が終わって、ACLのベストイレブンが発表された。

当然、優勝したチームは、個々の選手が活躍したから勝利したわけで、浦和からも数人の名前が上がるだろうと思ったら・・・

なんと「0」!!

決勝の第1戦、第2戦とも得点を取っているのは、浦和のラファエル・シルバであり、得点王こそ逃しているが、大会を通じて9得点の2位。

しかも、大会MVPは柏木陽介が選ばれた。

これに、異論(ラファではないか?)を唱える人もいるが、陰の立役者は柏木であるという声も多く聞かれる。

にもかかわらず・・・選ばれたのはこの面子(以下のとおり)

ACL2017ベストイレブン

▽GK
ヤセル・アル・ムサイラム(アル・アハリ/サウジアラビア)

▽DF
ムハンマド・アル・ブライク(アル・アイン/サウジアラビア)
フェン・シャオティン(広州恒大/中国)
ウサマ・ハウサウィ(アル・ヒラル/サウジアラビア)
フセイン・マヒニ(ペルセポリス/イラン)

▽MF
パウリーニョ(広州恒大/中国)※すでに移籍
カルロス・エドゥアルド(アル・ヒラル/サウジアラビア)
オマル・アブドゥルラフマン(アル・アイン/UAE)
アラン(広州恒大/中国)

▽FW
オマル・ハリビン(アル・ヒラル/サウジアラビア)
フッキ(上海上港/中国)

だからこそ際立つ浦和の快挙

まあ、得点王のオマル・ハリビンは良いとしても、ここに挙がった選手を抑えてチャンピオンになった浦和のディフェンダーから1人も選ばれない。

ましてや、世界でも決勝での活躍が伝えられるラファエル・シルバや、MVPの柏木が選ばれないという異様なベストイレブンである。

ACLを主催するAFC(アジアサッカー連盟)が中東寄りとされ「中東の笛」「アラブサッカー協会」などと揶揄されることもあるが、ここまで露骨だとちょっと引いてしまう。

こんなことが、せめてもの慰めになるのなら「どうぞお好きに」って感じだが、逆に考えれば、こんな状況にある大会で、決勝ではよくぞ審判は公平に笛を吹いてくれたとも言えるし、優勝をかっさらった浦和の凄さが際立ったということなのかもしれない。

来年、浦和は出場権を失っているが、リベンジに燃える中東勢、さらに補強が進むであろう中国勢を相手にするJリーグ勢は、今年以上に厳しい戦いになるだろう。

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